怒りが及ぼす健康への影響

１．高血圧: 慢性的な怒りや怒りの爆発的な表現は、血圧を上昇させる可能性があります。高血圧は心臓病や脳卒中などの健康問題のリスク因子です。

２．心臓病: 長期間にわたる怒りやストレスは、心臓への負担を増加させ、冠動脈疾患のリスクを高めることがあります。

３．免疫機能の低下: 慢性的な怒りは免疫機能を抑制し、感染症や炎症性疾患のリスクを増加させる可能性があります。

４．精神的健康への影響: 怒りが長期間続くと、うつ病や不安症状などの精神的な問題を引き起こす可能性があります。


★怒りは目に見えません。意識しないと記憶にもなかなか残りません。
あなたの体調不良の原因に「何か（誰か？自分？）への怒り」が隠れているかもしれません。

自覚できることが出来れば対処方法が出てきます。
「怒り」の根本には様々な感情が隠れている可能性があるので、「怒り」の原因を探すことで何か改善のヒントとなるかもしれませんね。

１．意識的な認識

怒りを感じたとき、まずはその感情を認識しましょう。自分が怒っていることを自覚することが、感情のコントロールの第一歩です。

このような経験はございませんか？
明らかに怒っている状態なのに、「私は怒っていない！」と、怒りながら言っている人

自覚がないので、本人の記憶にも残らず、怒りをコントロールできない状態です。
自覚することで、「何に怒っているのか」「何が気に入らないのか」対処方法を考えることができます。

２．深呼吸やリラクゼーション

深呼吸は複式呼吸がおすすめです。怒っている時や怒ったあとは、呼吸が浅くなっていることが多いので、今ここに意識を集中させることで、心が安定してきます。

その他にもアロマキャンドル、リラックス効果がある「ラベンダー」などおススメです。

３．時間を置く

怒りっぽい状況に遭遇した場合、即座に反応するのではなく、一度感情を冷静になるまで置いておくことを試みましょう。

怒って後悔した原因の多くは、即座に反応してしまったこと。
「あんな事言うつもりじゃなかったのに」「また言ってしまった」「とっさに手が出てしまった」

冷静になるまでの時間は、個人によって異なります。怒りやストレスの感情は、人によって異なる強度や持続時間で現れるため、一概にどれくらいの時間が必要かを一般的に言うのは難しいですが、一般的に、怒りの感情がピークに達してから冷静になるまでには、数分から数時間かかることがあります。
一部の人々は、怒りやストレスの感情が一晩寝て翌日には和らいでいることがあります。
慢性的な怒りやストレスに対処する場合、時間のかかるプロセスとなることがあります。長期的なストレスや怒りに対処するためには、カウンセリングや心理療法が必要な場合もあります。

４．コミュニケーション

怒りの原因が他の人に関連している場合、適切なコミュニケーションを通じて問題を解決しましょう。感情を表現し、相手との対話を通じて理解を深めることが大切です。

私たち人間には「言葉」を使い「対話」ができます。
「対話」することで、思い込みや決めつけによる誤解に気づいたり、相手の事情なども聞くことができます。

顔もみたくないほど、腹が立っている時などは、さすがに冷静には「対話」ができないので、時間をおいた後に「対話」の時間をとっても良いかもしれません。


５．日常生活の見直し

十分な睡眠

睡眠不足はストレス感を増加させる原因となります。良質な睡眠を確保し、規則的な睡眠スケジュールを維持しましょう。

バランスの取れた食事:

健康的な食事を摂ることで、体がストレスに対抗しやすくなります。ビタミン、ミネラル、栄養素を豊富に含む食品を摂るように心がけましょう。

適度な運動

運動はストレスの軽減に効果的です。身体活動を通じてエンドルフィン（幸福ホルモン）の分泌が増え、リラックスできます。ウォーキング、ヨガ、ジョギング、水泳など、好きな運動を選んで定期的に行いましょう。

★怒りとストレスは密接に関連しています。好きな音楽を聴いたり、好きなアーティストの写真や動画を観たり、大好きな場所へ行ったり、あなたにとって、とっておきの気分転換方法を持ってください。