私たちはつい、「もっと頑張らなきゃ」「止まってはいけない」と自分を追い立ててしまいがちです。
でも実は、人が挑戦できる理由は強さだけではありません。
その根っこには、安心して戻れる場所があることが大きく関係しています。
疲れたとき、うまくいかなかったとき、何も説明しなくても受け止めてもらえる場所。
評価されなくても、完璧でなくても、そこにいていいと思える空間。
そうした「居場所」があるからこそ、人はまた一歩を踏み出せるのです。
挑戦できる人は、勇敢だからではありません。
戻れる場所を知っているから、怖くても進める人なのです。
当たり前に見える幸せほど、実は尊い。
朝起きて向かう場所があること。
一日の終わりに帰れる場所があること。
誰かと話せる場所、ほっとできる空間があること。
私たちはそれを「日常」と呼び、いつの間にか当たり前のものとして受け取っています。
けれど世の中には、
行きたい場所があっても行けない人、
帰りたい場所があっても帰れない人もいます。
だからこそ、
今あなたに“自然と存在している居場所”は、決して当たり前ではない、かけがえのない幸せなのです。
心が疲れると、幸せは見えなくなる。
忙しさや不安が続くと、私たちは「足りないもの」ばかりに目が向きます。
もっと評価されたい
もっと成果を出さなきゃ
もっと頑張らないといけない
そうして今すでにある安心や支えを、無意識に見落としてしまうのです。
でも幸せは、遠くに探しに行くものではなく、すでに今ここにあるものに気づくことから始まります。
今日、ほんの少し立ち止まってみませんか。
今日という一日の中で、ほんの数秒でいいので立ち止まってみてください。
・安心して過ごせる場所があること
・帰れる場所があること
・誰かとつながれていること
そして心の中でそっとこうつぶやいてみてください。
「私は、すでに守られているものを持っている」
それだけで、心の緊張は少しゆるみ、世界の見え方がやさしく変わっていきます。
居場所があるあなたは、もう十分に恵まれている。
大きな成功がなくてもいい。
完璧でなくてもいい。
戻れる場所があるということは、人生の土台がすでに整っているということです。
その土台があるからこそ、あなたはこれからも何度でも挑戦できる。
何度転んでも、立ち上がれる。
今日もまた一歩を踏み出せるのは、あなたに「居場所」という力があるからなのです。
庄野晴美
