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心晴れやかコラム 心を守る心理学シリーズ 【第1回】

心晴れやかコラム 心を守る心理学シリーズ 【第1回】

理不尽な人や出来事に振り回されないために

【筆者】
株式会社COCOHARELISS 代表
心理カウンセラー・NLPトレーナー
庄野晴美

|なぜ理不尽な出来事は心を苦しめるのか

「どうして私ばかりこんな目に遭うのだろう。」
「一生懸命やっているのに、なぜ理解してもらえないのだろう。」
仕事や家庭、人間関係の中で、理不尽だと感じる出来事は誰にでもあります。
どれだけ誠実に生きていても、自分ではどうにもできないことに出会うのが人生です。
では、なぜ理不尽な出来事は、私たちの心をこれほどまでに苦しめるのでしょうか。
心理学では、「現実」と「自分の期待」との間に大きな差があるとき、人は強いストレスを感じると言われています。
例えば、「約束は守るもの」「感謝は言葉で伝えるもの」「人には思いやりを持つもの」。これらは素晴らしい価値観です。しかし、それはあくまでも自分の価値観であり、相手も同じとは限りません。

|「地図は実際の場所ではない」という考え方(NLP)

NLPには、「地図は実際の場所ではない」という考え方があります。私たちは、それぞれ違う経験を積み重ね、違う価値観を持ち、違う景色を見ています。
同じ出来事でも、受け止め方は人それぞれなのです。

|企業研修でのエピソード

以前、企業研修でこんな相談を受けました。
「上司に強い口調で注意されるたびに、自分を否定されたような気持ちになります。」
お話を伺うと、その上司は誰に対しても同じ話し方をしていました。その方だけを嫌っていたのではなく、「厳しく伝えることが部下を育てる」という考え方を持っていたのです。
もちろん、その伝え方が正しいとは限りません。しかし、「私は嫌われている」と思い込んでいた気持ちが、「この人はそういう価値観なのかもしれない」と捉え直せたことで、心が少し軽くなったそうです。

|大切なのは、相手の言動と自分の価値を切り離すこと

ここで大切なのは、相手を正当化することではありません。
相手の言動と、自分の価値を切り離して考えることです。
相手が不機嫌だからといって、あなたの価値が下がるわけではありません。理不尽な言葉を言われたからといって、あなたという人間まで否定されたわけではありません。
私たちは、相手を変えることはできません。しかし、自分の受け止め方や行動は選ぶことができます。その「選べる力」こそが、自分の心を守る力になります。

今日からできる実践
① 「事実」と「解釈」を分けてみる。
「注意された」は事実。「嫌われている」は解釈かもしれません。
② 「変えられること」に意識を向ける。
相手ではなく、自分の行動や考え方に目を向けてみましょう。
③ 深呼吸を3回する。
感情が大きく動いたときは、まず呼吸を整えることから始めましょう。

人生から理不尽な出来事をなくすことはできません。
しかし、そのたびに心まで奪われる必要はありません。
「縁ありて花ひらき 恩ありて実を結ぶ。」
すべてのご縁が心地よいものとは限りません。それでも、その出会いから学び、自分自身が成長できたなら、その経験にも意味があります。
今日も、自分の心を大切にしながら、一歩ずつ前へ進んでいきましょう。

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